節約を効果的に行うための3つの注意点
世の中には節約術などがたくさん出回っています。なかには専門家として、マスコミに出てくる人もいますね。実際にそれを仕事にして稼いでいる人もいます。
でもその節約術を参考にして、資産を築いたという話はあまり聞いたことがありません。単なるケチ臭い人になってしまうケースも多いようです。
そこで実際に節約を効果的に行うために、必要な3つの注意点をご紹介します。
1.節約をすること自体が目的になってしまうと失敗する
せっかくお金を節約しても費用対効果を計算したり、支出を抑えた分の使い道を考えないと意味がありません。例えば、スーパーを何件もはしごして10円、20円のプラスを出してもそれは果たして本当の節約と言えるのでしょうか?
かける時間と労力、車を使っているのなら燃料代などをしっかりと計算しなければ本当に得をしているのか分かりません。この場合、駆けまわる時間を使ってパートや副業の時間を増やしたりすれば、そちらの方がプラスになるはずです。
細かく計算していけば、ネットスーパーでまとめて発注してしまったほうが時間も作れて優位になるかもしれません。目先の小銭の損得勘定ではなくトータルで考えることで損得を出していくことが大切です。
例えば私の妹のケースで言うと、出産して子供が小さい時はパートにも行きにくかったので内職をしていた時期があります。キャラクターもののボールペンの組み立てのような仕事でしたが月に数万円を稼いでいました。
これなども買い物の時間を短縮すれば、作る個数も増えて、結果的には、お店をたくさん回って10円、20円安いものを買うより得するはずです。パートに出かけられる人ならさらに利益があげられるはずです。
会社員であっても同じことです。時間がかかる節約術などをするよりも、浮いた時間を仕事に投資したほうが利益が上がる場合は多いです。
節約というのは一般的には支出を抑えるための行為ですが、あくまでその時間を使って得られる収益とのバランスで考える必要があります。
そして場合によっては、お金を払って時間を買ったほうが節約するよりも良いケースもあります。節約すること自体が目的化してはいけません。
2.金額の大きな買い物を特に意識する
ちまたにあふれる節約術の内容を見ていると、労力ばかり掛かってほとんど効果がないものもあります。例えば、水道代を月に数百円得するなどという話しです。
もちろん心がけとしては大事だと思いますが、やはり一番節約効果があり、重要視しなければいけないのは金額的に大きなものにフォーカスしていくことです。
例えば住宅や自家用車の購入費用などはどうでしょうか。住む家は、賃貸物件にすれば実際はかなり節約できます。子供が居る時だけは大きめの物件を借りて、子供が生まれる前や独立後は小さめの物件に暮らしていればかなり安く済ませることは可能です。
自家用車も購入しないでいい場所に住むとか、せめて中古車にすれば節約効果は高いです。
スマホもたいして使用しないのなら格安スマホで十分ですし、ちょっとしたことでかなりのコストダウンになるのでよく家計を見なおしてみてください。
通信費、洋服代など意外と無頓着になっている人が多いので、チェックしてみましょう。
すべての出費を記録して、「本当に必要かどうか」「何か別の方法で代替できないか」などと見返してみると、大きくコストダウンできるものが見つかるはずです。
これは細かいものにこだわる人ほど、盲点になりがちなので意識的に行うのがお勧めです。
3.禁欲主義に走り過ぎない
いくら節約が大切と言っても、禁欲的すぎても良くありません。かなりの猛暑でもエアコンは絶対に使わないとか、食費を切り詰めすぎるなど極端なことをしていると、健康を害してしまったり仕事のパフォーマンスも落ちてきます。
節約が何かの宗教のようになってしまうと、人の話にも耳を傾けられなくなり社会性もなくなっていきます。最低限、健康的に過ごすための投資は大事です。
また収入の内の何%と決めて、好きなことに使えるお金を用意するのも重要です。遊びの部分もないとストレスがたまりますし、創造性も発揮できなくなります。
あまり使いすぎては駄目ですが、適度に気を抜くことも長く節約を続けるコツです。
まとめ
家計をプラスの方向に持っていくためには、収入を増やし支出を減らすということが大切です。従来の節約術は、支出を減らすものをやみくもに紹介するものが目立ちました。
そしてTVや雑誌で紹介される節約テクニックは、どちらかというと細かい金額のものばかり紹介されています。でもそれだけだと10円、20円にこだわりすぎて、生活がちっとも楽にならないということになりかねません。
本当に効果を出すためには、収入と支出をトータルで考えて有効性の高い節約を選んで行うことです。小銭を稼ぐために実質の収入をマイナスにしてしまうような節約はしてはいけません。
まずは、大きな金額のものを意識的にチェックしてみましょう。
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